ライトノベルおすすめ新人賞&大賞

ライトノベルおすすめ新人賞&大賞

ライトノベル作家としてのデビュー並びに書籍化を目指すのなら、その最短距離でもあるのが新人賞への応募です。

特に、ネット小説サイトでの賞開催は勢いを増していますし、どの出版社の新人賞に応募するかでも少し迷ってしまう面もあるんですよね。

おすすめのライトノベル新人賞と大賞を選んでみましたので、応募する賞の参考としてみてください。

目次

ライトノベルおすすめ新人賞&大賞

おすすめのライトノベル新人賞と大賞を一覧としてみました。並び替えソートもできるので、応募締め切り日にもご参考ください。

ラノベ新人賞&大賞応募締切開催レーベル
集英社ライトノベル文庫新人賞2019年4月25日(前期)9回ダッシュエックス文庫
講談社ラノベ文庫新人賞2019年5月10日9回講談社ラノベ文庫
MF文庫Jライトノベル新人賞2019年3月31日15回MF文庫J
電撃小説大賞2019年4月10日26回電撃文庫
オーバーラップ文庫大賞 2019年4月1日(2期)6回オーバーラップ
小学館ライトノベル大賞2018年9月30日(終了)13回小学館ガガガ文庫
HJ文庫大賞2018年10月31日(終了)13回ホビージャパンHJ文庫
GA文庫大賞2019年5月31日(前期)12回GA文庫
角川ビーンズ小説大賞 2019年3月31日18回角川ビーンズ文庫
富士見ノベル大賞2019年5月7日2回富士見L文庫
スニーカー大賞2019年4月1日25回角川スニーカー文庫
(各タイトルは公式サイトへのリンクとなっているので、各賞の詳細は公式でご確認ください)

主なライトノベル新人賞と大賞はこのような感じですね。

「他社で小説家としてデビュー経験のない新人」というアマチュア対象の新人賞は意外に少なく、ほとんどはプロアマ問わずの大賞となっています。

詳しくは後述しますが、倍率としては新人賞が100~200倍、大賞が200~700倍といった傾向となっています。
各新人賞&大賞の競争倍率や傾向はこちらで掘り下げていますのでご参考ください。
ライトノベル新人賞&大賞の応募数と倍率は?受賞作と傾向を調べてみた

募集内容はそれぞれですが、主な対象読者は10代中盤~20代男性と想定した長編小説で、ジャンル(ファンタジー、学園、ミステリー、恋愛、歴史、ホラー等)は問わないことがほとんどです。基本的なライトノベルの内容ならば応募条件は問題ないでしょう。

そして上記の新人賞&大賞に加えて、「小説家になろう」や「カクヨム」等のネット小説サイトでの賞開催も追加されていく感じです。

応募締め切りはそれぞれズレがあるんだね。一番おすすめの賞は?

一番は難しいけど、電撃とMF文庫は受賞できれば売れ方にも期待ができるよ。競争率も考えるならやっぱり新人賞狙いがおすすめかな

ライトノベル賞への応募方法

ライトノベル各賞への応募方法は各社それぞれですが、現在ではほとんどが郵送かWEBでの応募が可能となっています。そして、この比率がWEBに傾いてきているのも時流でしょう。

郵送の場合は、原稿の右肩をひもで綴じて郵送することになります。400字詰め原稿か、42文字×34行ワープロ原稿のどちらかで10万文字程度が目安ですが、各社それぞれの規定枚数をご確認ください。

WEB応募は、各社応募ホームページからマイページを登録し、そこからアップロードする形式です。

応募フォーマットはWordや一太郎等、各社それぞれの規定をご確認ください。

選評レビューや評価シート等もマイページの方が利便性が高く、可能ならばWEB応募の方がおすすめです。

また、タイトルやあらすじ等、応募要項にある各種注意事項にも目を通すようにしましょう。

賞への応募って難しいのかな?

全然簡単だよ。WEBだと既定の書式でアップロードすればいいだけだからね

ライトノベル賞応募の注意事項

ライトノベル各賞に応募する際の「注意事項」や「よくある質問」が記載されているはずなので、確認しておきましょう。

と言ってもごく常識的なものばかりで、著作権違反(パクリや二次創作)や、未成年に対する保護者の同意などです。

各社に共通しているのは、複数の別作品を応募することは可ですが、応募中の同作品を別会社に応募(二重投稿、重複応募)するのはNGということがほとんどです。

たくさんの賞に応募するほど受賞確率は上がるかもしれませんが、爆弾を抱えるほどのメリットはありません。同作品を応募したいのなら、選考に落ちてからにしましょう。

レーベルや審査員ごとの好みの違いもゼロではないので、同作品が一次選考で落ちたり、三時選考まで残ったりもしますが、入選するのはやはり実力のある作品だけです。

応募の注意事項ってどんなのがるの?

常識的なものばかりだよ。気を付けた方がいいのは、他の賞と重複応募をしないってことだね

小説家になろうに掲載した作品の応募は?

そして少し迷いどころなのが、小説家になろう等のネット小説サイトに掲載中の作品の応募だと思います。これは割と多いケースかもしれませんね。

これに対して、はっきりとした文言は見受けられませんが(あえてはっきり書いてないようにも見受けられます)、「営利を目的とせず運営される個人のウェブサイトや同人誌等での作品掲載は、未発表とみなして応募を受け付けます」という一文の解釈次第かなと思います。

「営利を目的としない」のが「ウェブサイト」に対してなのか、「作品掲載」に対してなのかで解釈が変わってしまうのですが、おそらくは「営利目的で作品を載せていなければ問題ない」というのが現状です。

賞への応募中は、ネットでの掲載を取り下げる(非公開にする)ことが書かれている場合はそれに従いましょう。
例えば電撃小説の注意事項だと、「応募期間中(ご応募されてから、受賞・落選が判明するまで)は、電撃大賞事務局が許可するウェブサイト以外への掲載も取りやめてください」という文言があります。

ネットに載せた小説は取り下げる必要があるのかな?

問題ないところも多いけど、受賞後は削除することになるかも。基本的には営利目的で作品を公開してなければ問題ないって判断だよ

ライトノベル新人賞&大賞の傾向と応募総数

賞への応募作品数を公開しているレーベルの数字をまとめてみました。(対象回は前回開催のもので2017~2018年度に開催された各賞のものです)

ライトノベル新人賞&大賞 応募総数 入選作品数 過去の受賞作品
MF文庫Jライトノベル新人賞 1期513作品
2期490作品
3期452作品
4期475作品
6作品
集英社ライトノベル文庫新人賞 前期461作品
後期368作品
前期2作品
後期1作品
金賞1作品
講談社ラノベ文庫新人賞 348作品 3作品
電撃小説大賞 5088作品 7作品
GA文庫大賞 1204作品 5作品
小学館ライトノベル大賞 1077作品 5作品
HJ文庫大賞 555作品 3作品
オーバーラップ文庫大賞 第1ターン345作品
第2ターン196作品
3作品
富士見ノベル大賞 347作品

ライトノベル各賞の数字としてはこのような感じです。

応募倍率としては、総数から受賞作品数を割ればいいので、約100~700倍という数字になっています。

最も応募総数と競争率が高いのが電撃大賞で、やはりその知名度の高さを窺わせますね

倍率から見ると、講談社ラノベ文庫新人賞やオーバーラップ文庫大賞がおすすめの数字となりそうです。

各賞の傾向と特徴としては、ほとんどのレーベルで魔法等のファンタジーバトル物がメインに対して、電撃小説大賞はジャンルが幅広く、MF文庫ライトノベル新人賞なら恋愛ラブコメが多めといった印象でしょうか。

集英社や講談社は、ストーリーよりもキャラクター重視っぽいところがあるようにも感じます。この辺りは漫画出版からの影響もあるかもしれませんね。

過去の受賞作品や、既刊ライトノベル、看板作品等を見て傾向を掴んでみてください。タイトルを見ていくだけでも雰囲気と傾向が掴めるはずです。
各新人賞&大賞の応募数や受賞作はこちらでまとめていますのでぜひご参考ください。
ライトノベル新人賞&大賞の応募数と倍率は?受賞作と傾向を調べてみた

受賞賞金は?

賞金

応募する賞を選ぶ基準として賞金額もあるかもしれませんね。

賞金額は徐々に上がってきている印象で、以前は大賞が100万円基準だったのが、現在は300万円基準になってきています。

現在も大賞が100万円というレーベルも、今後は他社に合わせた300万円基準となっていくかもしれません。

2018年時点での賞金額を一覧としてみました。

ライトノベル新人賞&大賞 大賞
(最優秀賞等)
次点
(優秀賞等)
次々点
(佳作等)
MF文庫Jライトノベル新人賞 300万円 100万円 10万円
集英社ライトノベル文庫新人賞 300万円 50万円 30万円
講談社ラノベ文庫新人賞 300万円 100万円 30万円
電撃小説大賞 300万円 100万円 50万円
GA文庫大賞 300万円 100万円 20万円
小学館ライトノベル大賞 200万円 100万円 50万円
HJ文庫大賞 100万円 50万円 10万円
オーバーラップ文庫大賞 300万円 100万円 30万円
富士見ノベル大賞 100万円 30万円 10万円

この賞金に加えて、佳作以上は書籍化、入選作品にはコミカライズというレーベルも多いです。

書籍化で1万部発行となれば、印税10%だとして60万円のプラスも期待できますし、人気作品ともなればそれ以上の収入も期待できるはずです。

受賞作品はレーベル側のプッシュもあって、一般的な書籍化作品よりも人気が出やすい傾向です。

賞金で応募する賞を選ぶっていうのもありなのかな?

アリだと思うよ。やっぱりお金があると余裕のある執筆作業ができるからね

とりあえず応募してみるのもおすすめ

賞に応募してみると、自分の作品のレベルがわかります。賞に応募して損はありません。

応募者全員に評価シートがもらえるレーベルもありますし、選考レビューがもらえると具体的な改善ポイントまでわかります。

まずは一作品を書き上げて、ぜひ一度ラノベ賞に応募してみてください。

応募した作品を手直しして、他の賞に送ったり、同じ賞の次期開催に応募することもできます。何も一発で受賞する必要はありません。
また、授賞式の欠席や顔出しが心配な場合は考慮してもらえるケースもありますので、そこは変に心配せずに新人賞に応募してみてはいかがでしょうか。
ライトノベル新人賞と大賞の授賞式を欠席できる?顔出しは?

ネット小説大賞もおすすめ

スマホとラノベ

ライトノベルレーベルへの応募の他に、ネット小説での賞の開催が勢いを伸ばしていて、こちらもおすすめの選択肢となっています。

小説家になろうやカクヨム等のWEB小説サイトですね。

ネット小説サイトで開催されている賞は、掲載作品にキーワードタグをつけるだけで応募完了という簡単さが影響しています。

その分、応募数も多いですし、賞金は少な目(大賞でも50万円ほど)だったりという面もあるのですが、手軽さという面には敵いません。

おすすめのWEB小説投稿サイトとしては、業界最大手の「小説家になろう」と、KADOKAWA運営の「カクヨム」ですが、他の小説サイトでも公募賞が定期的に開催されているのでこちらも合わせて選択肢としてみてください。

小説家になろうでのWEB小説大賞

ネット小説サイト最大手である「小説家になろう」では、多数のライトノベル賞が随時開催されています。

ジャンルも幅広く、ファンタジーだけではなく、恋愛部門、ホラー部門、ショート部門などそれぞれの賞が開催されているので、ぜひタグを付けて賞に応募してみてください。

オーバーラップWEB小説大賞や、HJネット小説大賞などのレーベルとのコラボもおなじみとなってきて、書籍化だけではなくアニメ化までも視野に入れることができます。

小説家になろうでは常に複数の賞も開催されていますし、小説投稿サイトとしても賞への応募としても間違いなくおすすめの選択肢です。

カクヨムでのWEB小説コンテスト

続いて、「カクヨム」でもライトノベル賞が開催されています。コンテストという形が多いですね。

カクヨムはKADOKAWA系列で開催されているコンテストが一番の魅力かもしれません。

賞金こそ30万円(2018年時点)と安めなものの、受賞すれば書籍化+コミカライズという部分が非常に大きいです。

他にも、カクヨムWEB小説大賞やスニーカー文庫俺のラノベコンテスト、大人が読みたいエンタメ小説コンテスト等々、様々なコンテストが開催されているのでこちらも合わせてチェックしてみてください。

まとめ

おすすめのライトノベル新人賞と大賞でした。

新人賞全般がおすすめで、オーバーラップ文庫大賞も優秀な数字が出る結果でした。

やはり電撃小説大賞やMF文庫新人賞は競争率が高く、魅力はあるけど難関といったところですね。

あとはWEB小説大賞も視野に入れて、応募する賞を各レーベルから選んでみてください。

まずは書いて、送ってみる。それで次の受賞への道が開けていきます。一発受賞ではなくても問題はないので、少しずつでもステップアップしていきましょう。

まとめるね
・おすすめは新人賞全般
・競争率は電撃文庫がダントツ
・ネット小説サイトの賞にも注目

ネットから応募もできるし、賞への応募ハードルはすごく低いよ。お試しでも応募して評価シートをもらってみよう