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・まずは読みやすさを
・自分が読みたくなる作品を
誰でも最初は初心者です。小説、ライトノベルを書きたいとなって、難しいことから入って挫折するのはもったいなさすぎます。
「楽しい物語を読みやすく書く」これを意識して、あとは最低限の書き方と小説作法さえ覚えておけば問題ありません。
そして初心者だからこその創造性というものもあるでしょう。
目次
ライトノベル小説の書き方(初心者用)
まず、ライトノベルと一般小説どちらを書くかによって若干異なってくるのですが、ライトノベルだと面白ければなんでもありということで初心者さんにはライトノベルを書くことをおすすめしたいです。
ライトノベルで慣れてきたら、徐々に一般小説に移行していくというのもスムーズな方法でしょう。
書き方としては、「作ったストーリーを文章にする」というだけで、セリフと地の文で物語を書いていけばそれだけで小説となります。難しいことはありません。あとは最低限のルールだけ把握しておいてください。
これらが守られていなければ、書籍化の際に大幅に校正することにもなりますが、まずは思うままに文章を綴っていくのもいいでしょう。
文章作法・ルール(初心者用)
まずは、小説を書く上での基本的な文章作法・ルールです。
ネット小説投稿サイトではこれらを無視して書かれていることも多いのですが、書籍化まで考えるのなら最初から覚えておいた方が効率的です。
- セリフは「」で囲う
- 段落始めは一字下げる
- 「……」(三点リーダー)と「――」(ダッシュ)は二つ続ける
- 疑問符と感嘆符(「?」や「!」)の後は一マス空ける
- 顔文字を使わない
- 数字は縦書き用に漢数字が基本
- 人称を意識する
初心者さんとしては、この辺りを押さえておけばとりあえずは問題ないでしょう。
これらはライトノベルだけに限らず、小説全般の書き方に通じるルールです。ぜひ覚えておいてください。
基本の書き方についてはこちらもどうぞ。
一人称と三人称視点
小説を書くうえで少し難しいのが、どの視点で描くかという部分かもしれませんね。
これは地の文で誰に視点があるかということで、一人称だと主人公(視点移動で他キャラ視点も)、三人称だと全体を俯瞰で見るイメージです。
一人称だと「俺はラノベを書いた。なんて爽快なんだ」という書き方ですが、三人称だと「ラノベを書いた佐藤の表情は爽快に見えた」というようにカメラの視点が違います。
これはどちらがいいというわけではなく、どちらでもいいのですが「視点移動はできるだけ避ける」ということだけは意識してください。
ずっと一人称だとしても、主人公から他のキャラに視点移動しまくると読者側は混乱してしまいます。
そういう意味では三人称が無難でもあるのですが、一人称よりも感情移入しにくいというデメリットも出てきてしまうんですね。
この辺りは、あなたの得意な書き方を選んで構いませんし、好きな作品があれば人称を意識して読んでみるのが一番の参考になるはずです。
ストーリーの作り方
小説の基本の書き方を覚えたら、ストーリーを作っていきましょう。こちらの方が楽しい作業でもありますよね。
ストーリーの作り方は人それぞれの部分もあるのですが、基本はあなたの好きな世界を書くということです。
好きで得意じゃなければ、面白い作品を生み出すことができません。なんとかそこそこのものが仕上がったとしても、他の作品に埋もれてしまうことでしょう。
「自分が読みたい小説を書く」これが作家にとっても読者にとっても重要なことです。
fa-arrow-circle-rightライトノベル小説の書き方(ファンタジーバトル編)
fa-arrow-circle-rightライトノベル小説の書き方(恋愛ラブコメ編)
ラノベは爽快感のあるストーリーを
ラノベの特徴として、爽快感のあるストーリーを求められる傾向が強いです。
ストレス展開からのカタルシスよりは、爽快感の積み重ねの方がウケがよく、主人公最強モノやハーレムものが強い理由はここにあるんですね。
特にネット小説ではその傾向が非常に強く、主人公が負ける展開を挟むと一気にブックマークが剥がれるという現象が起きるくらいです。
世界観とキャラ設定
自分でも読みたくなるような世界観とキャラを設定しましょう。
特にキャラは重要で、「ストーリーではなくキャラを描け」と言われるぐらいです。初心者さんはストーリーよりもキャラを重点的に描くことを意識してみてください。
読者はストーリーに入る前に、キャラに感情移入ができないと読んでくれません。まずは魅力的なキャラを生み出しましょう。
能力だけではなく、性格、目的、強み、弱み、残念な部分、等々マイナス点まで設定してあげると、特徴を持ったキャラが動き出します。
作者の操り人形で、ストーリーに沿っただけのキャラは魅力が薄いです。あなたの頭の中でキャラが勝手に動き回るぐらいを目指してください。
冒頭の書き出し
意外に迷ってしまうのが、冒頭部分の書き出しかもしれません。
これは絶対に覚えておいてほしいことですが、冒頭での世界観の説明はNGということです。
いきなり、○○王国の○○の息子が○○の能力を持ってるなんてオリジナル固有名詞を羅列されても、多くの読者は頭に入ってきません。
魅力的なキャラの会話、魅力的な能力を使うところ、魅力的な場面、なんでもいいです。いきなり見せ場を持っていきましょう。
その後から徐々に世界観を見せていくのでも十分に間に合います。最初は感情移入させることを意識してください。
プロットと伏線はラストから逆算で
思うままに順々に書いていくのもいいのですが、小説ならばラストの感動やオチがほしいところですよね。
ただ、順々に書いていくとこれがなかなかに難しいので、ラストから逆算して書くのがおすすめです。
そこで重要になってくるプロットを組んでおきましょう。
どこまで詳細にプロットを組むかはそれぞれのやり方でもありますが、大まかな通過点と着地点は決めておいてください。
あとは、そこに向かって盛り上げるためのエピソードやシーンを盛り込んでいきましょう。
そして、ラストに向けて繋がるシーンを一部チラ見せするように書くと、伏線となってラストを盛り上げる要素となってくれます。
プロットの書き方
プロットの書き方はそれぞれですが、基本的には物語の流れとシーンを書き連ねていくだけです。
まずは冒頭と着地点を決めてください。あとはパズルのように穴埋めをする形でも構いません。
例としてラブコメでいきましょうか。
- 主人公が転校してくる
- ヒロインと結ばれる
シンプル過ぎますよね。ここに障害やイベントが必要です。
- 主人公が転校してくる
- ヒロインと出会う
- 仲間と出会う
- 学校祭イベント
- ヒロインと喧嘩する
- 学校祭最終日に仲直り
- ヒロインと結ばれる
これで少しはストーリーが膨らみましたね。こうやってシーンとエピソードを時系列で並べていくと、もうそれはプロットです。
あとは学校祭で何が起こるのか、どうやって喧嘩して仲直りするのかのシーンを盛り込んでいってください。
何か謎があるのなら、それを匂わせたり解決するための伏線を入れこんでおくのもいいでしょう。
プロットや伏線についてはこちらで掘り下げているので、合わせてご参考ください。
fa-arrow-circle-rightライトノベル小説の書き方(プロットと作り方と伏線の張り方)
まとめ
ライトノベル小説の書き方を初心者さん用にまとめてみました。
上達のためにはとにかく書いて、そして意識することが重要です。
特に、読書をする際に自分で書くことも意識してみてください。描写方法やセリフ回し、ストーリー構成など色々なものが見えてくるはずです。
ぜひあなたの手で面白い小説、ライトノベルを生み出してください。
・最低限の小説作法
・魅力的なキャラ
・プロットと伏線も