
「せっかく出版した電子書籍が売れない」
「高いロイヤリティでも儲からない」
電子書籍化した作家さんからこういった声も聞こえてきます。
確かに、電子書籍は紙の本との宣伝方法が違うこともあり、うまく販促活動ができないのが悩みどころなんですよね。
しかし逆に考えると、しっかりとネット上で販促の場を作れば、他の電子書籍よりも目立ちやすいという環境でもあるはずです。
電子書籍市場そのものは年間20%以上の成長率という数字も出ていますし、電子書籍が売れない場合はアピール方法を変えてみましょう。
目次
電子書籍が売れない理由
電子書籍が売れない理由としては露出度の低さです。
イラストの肌面積じゃありませんよ?
見てもらいやすい環境的な意味です。
紙の本の場合は、書籍化してくれた出版社が宣伝してくれますし、書店に置かれた際に表紙買いされるパターンもあります。
しかし電子書籍の場合は、その宣伝活動を個人でこなすしかないんですよね。
これを解決するためには多くの人に作品を見てもらうか、作者を知ってもらうというシンプルさです。
このために、電子書籍と相性のいいネット戦略を最大限に生かしていきましょう。
電子書籍を多くの人に見てもらうためには?
電子書籍を多くの人に見てもらうためには、ネットを使ったデジタルな方法から、名詞配りといったアナログな方法まで様々です。
効果的なのは意外にアナログの方だったりするのですが、その活動範囲は限られてしまうので、メインはデジタルな手段となってくることでしょう。
【電子書籍を見てもらうためには】
- ブログやサイトに掲載を依頼する
- 自前ブログを使う
- SNSを使う
- 動画を使う
- KDPセレクトでKindle無料ラインナップに載せる
このようにネットでの広告手段は色々と分かれています。
ポイントは、作品を打ち出すだけではなく、作者という人間性も打ち出すという点です。
別に本名や顔出しをしなくてもいいんです。
ネット上での自然な繋がりを増やすほどに作品の売上に繋がっていきます。
知名度と電子書籍の売れ方が連動するのは想像に難しくないですよね?
では、これらを順々に掘り下げていってみましょう。
ブログやサイトに作品の掲載を依頼する
ブログやサイトに作品の掲載を依頼することは即効性があります。
掲載依頼対象としては電子書籍書評サイトでもいいのですが、PVが大きい大手サイトほど掲載料金が必要だったり、書評が後回しにされたりもするのがネックとなります。
おすすめは、作品の属性が近いサイトやブログに依頼することで、属性に近いほどその効果は大きいものとなることでしょう。
個人ブログほどに意外にも好意的に依頼を受けてくれるもので、素直に感想を書いてもらって紹介してもらうと徐々にその効果が表れるはずです。
よほど不躾ではない限り嫌がられることも無いでしょうし、「○○という作品を書いている○○というものですが、○○様に拙著を読んでいただき、ぜひ感想をいただきたいと思っております」というような内容で書評を依頼してみてはいかがでしょうか。
自前ブログを使って電子書籍の宣伝を
自前でのブログを持っていれば、他の人に依頼をしなくても作品を宣伝することができます。(もちろん併用も効果的です)
といっても、作ってすぐに効果が望めるほどにブログの立ち上がりは早くありません。
逆に、既にPVのあるブログを持ってる場合は強力な武器となることでしょう。
それが作品の属性に近いほど効果的で、ライトノベルや小説の感想を書いているブログなら、自作品の宣伝効果は大きなものとなるはずです。
なんならブログで小説を連載してしまえばいいんです。小説ブログを兼ねるということですね。
小説家になろう等の小説投稿サイトとブログを併用するというのは、メリットばかりなのでぜひ実践してほしい戦略のひとつです。
SNSを使って作品を宣伝
ブログよりも即効性があるのがSNSで、特にTwitterがおすすめです。
(インスタグラムは電子書籍と相性が悪いかもしれませんが、これも使い方次第で意外な客層を掴めるかもしれません)
ライトノベルを書いているならライトノベル好きの方を、小説を書いてるなら小説好きの方をフォローするでしょうから、自然と作品と近い属性のフォロワー層ができあがっていくはずです。
そして、フォロワーさんが電子書籍を出版したとあれば、それに興味を持ってもらえる可能性は高いものとなるのは想像に難しくありません。
ぜひTwitterを活用して作品を宣伝してください。
動画を使って作品を宣伝
ブログとSNSと比べて、電子書籍の宣伝にまだ活用されていないのが動画メディアです。
しかもこれから動画メディアが伸びていくことは間違いなく、YouTubeは上手く使うことで大きな効果を発揮することでしょう。
しかし、
「どうやって動画で電子書籍を宣伝するのか?」
という疑問も出てくるかもしれませんね。
これは、直接的に動画で作品を宣伝するだけではなく、まずはチャンネル登録者数を集めましょう。
作品属性に近いほどいいでしょうから、ライトノベルを書いているならライトノベルに関する情報を動画で配信してください。
面白かったライトノベルの紹介でもいいですし、小説の書き方のノウハウ系でもいいでしょう。
そして、その動画の説明欄やホーム画面で自作品についてのリンクを貼ると一定の効果が見込めます。
【YouTubeで宣伝する流れ】
- 需要のある動画で集客
- 説明欄やホーム画面に自作品のリンク
- 自然な集客効果に
KDPセレクトでKindle無料ラインナップに載せる
ここまでは外部サイトの利用でしたが、Amazon Kindleの場合はKDPセレクトに登録するのがおすすめです。
【KDPセレクトとは?】
- Kindleの無料読み放題ラインナップに追加
- 無料ダウンロードされてもページ数に応じて印税収入
- 250円~1250円ならロイヤリティ70%の選択可
KDPセレクトはこのようにメリットだらけで、無料ラインナップに加えられて、ダウンロード収入も分配されます。
無名の個人出版物にお金を出すのは抵抗がある人も多いので、まずは無料からというわけですね。
相場的にも1ページ0.5円というダウンロード収入となりますし、Amazon Kindleで電子書籍を販売するならKDPセレクトにはぜひ登録してみてください。
Amazon Kindle電子書籍の販売価格は?
電子書籍が売れないのなら、価格設定が間違えているかもしれません。
個人出版の電子書籍価格としては500円以下を考えてください。
そして、中途半端な価格設定は魅力がありません。
Amazon Kindleなら最安の99円かロイヤリティ70%を設定できる250円のどちらかを選択肢とするのがおすすめです。
250円設定でKDPセレクトに登録すると、ロイヤリティ70%+ダウンロード収入の両面を獲得できちゃいますからね。
できるだけ安く販売をして、無料ダウンロード収入で補うといった戦略がいいでしょう。
Amazon Kindleの印税収入と価格戦略についてはこちらでも掘り下げているのでご参考ください。
表紙イラストに力を入れる
これは紙の本でも重要なことですが、表紙イラストには力を入れてください。
表紙イラスト次第で第一印象が全く違います。
かといって、出版社のコネでもない限り、プロ絵師さんには依頼できないのも現実なんですよね。
絵師さんを探す方法としては、同人活動をされている絵師さんに声を掛けてみるか、ネットでイラスト作成を請け負ってくれる人を探すかになります。
どこまでイラスト費用を掛けられるかにもよりますが、数千円で仕上げるなら個人間のイラストサービスを使うのがおすすめです。(ちなみにプロ絵師さんだと数万円以上は掛かります)
個人でもプロ絵師さんに劣らないクオリティの方もいらっしゃるのでぜひ探してみてください。
【おすすめのイラストサービス】
まとめ
電子書籍が売れない理由は、市場そのものという部分もあるかもしれませんが、宣伝次第では逆に目立てる環境にあるとも感じます。
宣伝方法としてはネットでの活動がおすすめで、地道に作品知名度の底上げを計っていきましょう。
【電子書籍を見てもらうためには】
- ブログやサイトに掲載を依頼する
- 自前ブログを使う
- SNSを使う
- 動画を使う
- KDPセレクトでKindle無料ラインナップに載せる
SNSでは作品よりも作者に親しみを持ってもらうのも重要なポイントです。
KDPセレクトでは無料ダウンロード収入も入りますし、作品の知名度さえ上げていけば徐々に結果も付いてくるはずです。
そしてライトノベルや小説の電子書籍ジャンルも有名作品が増えて来れば、その認知度も底上げされていくので長期的な展望も暗くはありません。
今後どんどんと市場を拡大していく電子書籍市場で先行者利益を押さえていきましょう。
Kindle Unlimited読み放題のラノベタイトルはこちらをご参考ください。
参考Kindle Unlimited読み放題ラノベタイトル
・電子書籍は待ってるだけじゃ売れない可能性も
・ネット上での広報活動が効果的
・作品だけじゃなく作者の親しみも