
Amazon Kindle電子書籍は出版費用も無料ですし、自作品さえあれば電子書籍化は簡単です。
印税収入も紙の本の5~10%と比べると、電子書籍は35~70%と高いロイヤリティなのも大きな魅力ですよね。
特に、小説やライトノベルは電子書籍化に非常に向いているのでぜひAmazon Kindleで出版販売してみてください。
ただ、電子書籍の出版作業を個人でこなすには若干の不安が残るのも現実ですよね。
時間をかけて個人で全てこなすのもいいですが、出版代行業者に依頼して不安なく電子書籍を出版するという選択肢も効率的でおすすめです。
今回は、Amazon Kindleでの電子書籍の出版方法と出版代行の費用を比較してみました。電子書籍出版の参考としてください。
目次
Amazon Kindleでの電子書籍出版
Amazon Kindleでの電子書籍出版は慣れれば簡単でもありますが、初めてだと意外な落とし穴に注意してください。
【Kindleでの電子書籍出版の流れ】
- 本にする原稿と画像を用意
- Kindle対応のファイル形式に変換
- 各種情報を登録
- データをアップロード
ざっとした流れはこのような感じですが、登録関連に躓きポイントが多いんです。
まず、原稿の用意はそこまで問題ないでしょう。
画像に関しては、表紙や挿絵イラストになりますが、これは売れ行きを左右する重要な部分でもあるので力を入れてほしいポイントです。
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Kindle対応ファイルに変換
電子書籍にするためには、原稿データをKindle対応のファイルに変換するのですが、これに少しハードルを感じるかもしれませんね。
ファイル形式はWord(DOC/DOCX)や一太郎(MOBI)なら簡単に出力されますが、他の書式だとソフトやサイトでEPUB形式にする必要があります。
Kindle公式的には、Microsoft Word の DOC/DOCX 形式か、HTML形式の使用がおすすめされています。
この対応ファイル形式はAmazon側が変更を加えることもあるので、詳細な対応ファイルについてはKDP公式サイト(サポートされている電子書籍のファイル形式)をご確認ください。
そして対応ファイルに変換できたとしても、レイアウトやルビも必要となるケースもあるのが不安になる点でもあるでしょう。
KDPアカウント登録
Amazon Kindleで電子書籍を販売するには、KDPのアカウント登録が必要となります。
(KDPとはKindleダイレクトパブリッシングの略で、Amazon Kindleの出版サービスと考えてください)
KDP で電子書籍を出版すると、出版者が著作権を持つことができ、希望小売価格も独自に決定できて最大70% のロイヤリティを獲得できます。
KDP登録には、新規か既存のAmazonアカウントを使って登録を進めていきましょう。
【KDP登録の流れ】
- KDP公式サイトへ
- Amazonアカウント取得(既存アカウントでも可)
- 各種情報登録
- 税に関する情報の登録
- 銀行口座の登録
(詳細は公式サイトのKDPアカウント情報の入力をご参考ください)
ざっくりとしたKDP登録の流れはこのような感じで、順々に入力していくだけなので特に問題は無いかもしれませんが、厄介なのが「税に関する情報の登録」です。
KDPのヘルプにも詳しく書かれていませんし、アメリカに関する納税者番号(TIN)等も出てきて、本当に正しいかどうか不安にもなってしまうポイントになることでしょう。
KDP「税に関する情報の登録」
KDPでの「税に関する情報の登録」内容は、人それぞれの状況次第となりますが、一般的な日本人の登録内容を記載しておきますのでひとつの参考としてみてください。
【KDP 税に関する情報の登録】
- 「あなたは米国人ですか。」⇒「いいえ」
- 「税制上の国籍または居住国」⇒「日本」
- フルネームは半角ローマ字で入力
- 「仲介者として行動する代理人ですか?」⇒「いいえ」
- 住所の登録を半角英数字で入力
- 「郵送先の住所」⇒「定住所と同一」
- 「米国人テストー個人」⇒条件に当てはまるものをチェック
- 「Taxpayer Identification Number(TIN)」⇒「米国のTINかつ外国(米国以外)の納税者番号を持っていない」
- 納税者情報フォームの内容を確認して「保存して実行」
- 「電子版の1042-Sフォームに同意する」⇒「私の税務情報報告書を電子的に入手することを同意します」
- 「電子署名に同意する」⇒「私の電子署名を提供することに同意します」
- 電子署名にチェック
- 署名を半角ローマ字で入力して「提出」
- 「アカウント情報を更新しますか?」⇒「はい、アカウント情報を更新します」
- 「会社・出版社情報」を入力
なかなかに難しい内容で、個人的にはここが一番の難関かなと感じます。
ここまでの登録をクリアすればKDPアカウントの登録が完了となり、あとは原稿データをアップロードして電子書籍として出版が開始できるというわけですね。
この辺りの内容は今後変わっていく可能性もあるので、詳細はKDPヘルプをご参考ください。登録から出版やロイヤリティ等の詳細が載っています。
Amazon Kindle電子書籍出版の費用は?
Amazon Kindle電子書籍出版の費用としては、販売価格から手数料が引かれる形となります。
実質的には無料で使える感覚で問題ありません。
手数料としては、販売価格のロイヤリティ以外の部分となるので、ロイヤリティ70%なら30%、ロイヤリティ35%なら65%が販売手数料という形になります。(ロイヤリティは70%か35%かを選べます)
Amazon Kindle電子書籍の印税収入は?
Amazon Kindleで電子書籍を出版できたとして、気になるのは印税収入でもありますよね。
KDPのロイヤリティとしては35%か70%での選択が可能です。
じゃあシンプルに70%を選べばいいかというと、条件もあるので必ずしもそうというわけでもありません。
KDPロイヤリティ | ||
---|---|---|
35% | 70% | |
概要 |
|
|
(2018年9月時点のものです。ロイヤリティの詳細は公式サイトのKDPロイヤリティをご参考ください)
印税率はいつでも変更ができるので、大きな心配はしなくていいんですけどね。
販売価格も、印刷書籍より20%以上安く設定して、「250円~1,250円」の範囲にしておけばいいだけですし、他の書店で販売するつもりがないなら70%のロイヤリティの方がいいでしょう。
特にこだわりがなければ、基本的には70%でのロイヤリティ設定がおすすめです。
KDPセレクトとは?
KDPセレクトとは、Amazonの Kindleのキャンペーンのようなものです。
Kindle Unlimited(Kindle読み放題サービス)とKindleオーナーライブラリー(Amazonプライムでの一か月に1冊無料サービス)に追加され、より読まれる機会が多くなるということです。
無料なので販売価格としては損という感覚にもなってしまいますが、実は無料で読んでもらうだけで出版者にKDPセレクトグローバル基金の分配金が支払われるんですね。
この分配金と、Kindle Unlimited読み放題が普及し始めたことによって、電子書籍販売戦略は大きく変わりました。
ダウンロード収入は、分配金とAmazon全体の既読ページ数によって算出されますが、1ページ読まれると0.5円の収益という相場になっています(2018年9月時点)。
過去の分配金を一覧としてみたのでご参考ください。
年月 | KDPセレクト グローバル基金 |
1ページ当たりの ロイヤリティ |
備考 |
---|---|---|---|
2015年1月 | 3億6,000万円 | - | +ボーナス約5億円 |
2015年8月 | 13億7,700万円 | 1.041円 | Kindle Unlimitedサービス開始 |
2016年1月 | 14億5,300万円 | 0.741円 | |
2016年8月 | 16億1,797万円 | 0.507円 | 日本でのKindle Unlimitedサービス開始 |
2017年1月 | 20億1,455万円 | 0.494円 | |
2018年1月 | 22億8,418万円 | 0.555円 |
日本でKindle Unlimitedのサービスが開始してからは、1ページ当たり0.5円のダウンロード収入で安定していますね。これはなかなかに優れた収益となってくれます。
さらに感想を書いてもらったり、外部での紹介機会としてのプラス面もありますし、ぶっちゃけKDPセレクトは選択することをおすすめします。
KDPセレクトの詳細については公式サイトもご参考ください。
fa-arrow-circle-rightKDPセレクトについて
Amazon Kindle電子書籍出版代行のおすすめ
Amazon Kindle電子書籍出版に不安がある方は、出版代行サービスの利用もご検討ください。
結論から書いちゃいますと、電子書籍出版代行のおすすめは【パブフル】です。
料金、サービス内容、アフターケアと他業者と比べて迷う必要はないといってもいいくらいおすすめです。
出版代行サービスも数ありますが、おすすめの代行業者の料金とサービス内容を一覧として比較してみたのでご参考ください。
電子書籍出版代行 | |||
---|---|---|---|
パブフル | kindle出版代行サービス | Kindle出版代行センター | |
費用目安 | 19800円~ 29800円 |
49800円 |
49800円 |
維持費 | 無し | 無し | 無し |
概要 | 3プランから選択 | KDPアカウント取得から Kindleストアへの配信まで |
KDPアカウント取得から Kindleストアへの配信まで |
表紙作成 | 込み | 込み | 込み |
文字数 | 10万文字(電子書籍出版プランのみ4万文字)を超える場合 5,000文字あたり1,000円 |
3万文字を超える場合 1,000文字毎に500円 |
- |
画像挿入 | 10枚~無制限 (プランによる) |
5枚まで (6枚目からは1枚100円) |
- |
ルビ | 20箇所~無制限 (プランによる) |
10カ所まで無料 (以上は一律で5,000円) |
- |
配信まで | 1~2週間 | 4日~2週間 | 3日~1週間 |
配信後 | SNS&サイトでの著書紹介 2冊目以降5000円割引 |
コミュニティへの招待 | サイトでの著書紹介 |
公式 |
(一覧の情報は2018年9月時点のものです。詳細は各代行業者の公式サイトをご確認ください)
比較すると色々と見えてきた気もしますが、やはりパブフルがかなり優れているサービスに間違いありません。
サイトでの説明も詳細まで丁寧ですし、安心感も一段上となっています。
ただ、パブフルはその人気から、新規受注を一旦停止することもあるのが少し惜しい点です。新規受付中となっている場合は早めの申し込みも検討してみてください。
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代行業者の維持費と印税の中間マージンに注意
電子書籍出版代行の維持費には少し注意してください。
出版代行側で、印税からの中間マージンやロイヤリティが取られるかどうかということです。
前述の3業者は、印税には関与せずに初期費用のみで出版代行をしてくれますが、初期費用が無料という業者の場合は維持費の契約内容に注意しましょう。
せっかくの印税収入ですからね。数%でも印税を取り続けるような業者との契約はおすすめできません。
電子書籍出版代行を使うメリット
電子書籍出版代行を使うメリットは、面倒な手続きと作業を代行してもらえるという点です。
電子書籍化というのは、なんだかんだでまだ少しわかりにくい面が多いですからね。
Amazon Kindleだとアメリカ企業ということで、ロイヤリティと税務面でも複雑な面がありますし、時間をかけたうえに不安を残したまま電子書籍販売を続けるというのはあまりおすすめできません。
最初に1冊目は代行サービスを使ってみて、2冊目からはセルフ出版というのもおすすめの出版方法です。
ちなみに、表紙イラスト作成はこちらのサイトがおすすめです。
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Amazon Kindle電子書籍の出版方法と出版代行の費用まとめ
Amazon Kindle電子書籍の出版方法と出版代行の費用でした。
【Amazon Kindle電子書籍出版】
- 対応ファイルへの変換
- KDPアカウント登録
- 費用は販売手数料のみ
- ロイヤリティは35%か70%
電子書籍出版は慣れれば簡単でもありますが、初めてだとファイル形式変換と情報登録が不安点になるかと思います。
不安が残るなら電子書籍出版代行を使うのがおすすめです。何時間も節約できる上に確実ですからね。
【電子書籍出版代行】
- 初期費用は2~3万円
- 表紙イラストも付属
- 原稿を用意して渡すだけ
- 配信まで1週間~2週間
最もおすすめの電子書籍出版代行サービスはパブフルです。
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また、表紙や挿絵イラストを探すのなら、個人間サービスのココナラかSKIMAが費用対効果が高くておすすめです。
プロ絵師さんに劣らないクオリティの方もいらっしゃるのでぜひ探してみてください。
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・印税は最大70%
・デメリットは手間か初期費用だけ