小説家ラノベ作家の方に読んで欲しい収入源から税金の話

作家業を続けるからには、楽しさだけではなく金銭面も考えなければなりません。

ライトノベルの書籍化アニメ化、小説の映画化で作品が当たれば、数百万部の発行で印税が億に届くこともあるでしょう。

しかしそれは一部のベストセラー作家だけです。

実際にはもっとシビアに作家業を考えなければなりません。

税金も雑所得扱いでの累進課税となって、最大で55%もの納税率ともなってしまいます。

作家業以外の継続的な収入源を作ってリスクヘッジを考えていきましょう

作家業って言ってもなかなか難しい部分もあるんだね。創作の楽しみってお金だけじゃないとは思うけど

うん。売れれば大きいけど、そこは狙ってできるものじゃないからね。別の収入源も作っておくことをおすすめするよ

目次

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小説家ラノベ作家のお金事情

小説家ラノベ作家のお金事情として、経費は少ないけど収入も多くはないといったところでしょう。

そして、私が伝えたいことは作家以外の収入の柱を持つべきということです。

【作家のお金事情】

  • 書籍化印税がメイン収入
  • 賞金は当てにできない
  • 兼業なら給料が底支え
  • ベストセラーはごく一部
  • 体を壊すと収入が途絶える

【私が伝えたいこと】

  • 作家以外の収入源を持とう
  • それは作家と相性がよく独立したもの
  • 結論:小説ブログを持とう

書籍化による収入がメインで、兼業作家であれば仕事の給料が底支えになります。

家から出ずにネット環境さえあれば仕事(執筆)できるので経費は少ないもしれませんが、余裕のある収入で作家業を続けていられるのはごく一部です。

書籍化を続けなければ収入は途絶えてしまい、体を壊すと目も当てられません。ここは自営業の辛いところですね。

そのリスク対策として作家以外の収入源を持つことが重要で、その方法のひとつとしてブログというネット資産をおすすめしたいところです。

印税生活と言っても、実際には作品を書き続けて続刊を出さなければ、印税は先細りしていきます。有名作品になるまでは気を抜けません。

体を壊すと作品を書くどころじゃないもんね。そういう時はどうしたらいいんだろ

作家は自営業だから体が資本なんだよね。自分が動かなくても収入が入るように他の柱を作っておくべきだと思うよ

小説家ラノベ作家の収入は?

小説賞金

作家の収入源としてシンプルで、印税と賞金となります。

兼業作家ならそこに副業の収入がプラスですね。

【作家の収入源】

  • 印税
  • 賞金
  • 副業

小説家ラノベ作家の平均的な年収としては、200~400万円ほどという数字になります。

一部のベストセラー作家が平均を押し上げていることを考えると、あまりいい数字ではないようにも思えてしまいますよね。

実際に兼業作家が多い理由もこの収入部分にあるのでしょう。

当たり外れは大きいけど、平均的な数字は高くないという現実があります。

実力社会でもあるので、時流さえ掴めば収入を自ら跳ね上げることもできる楽しさもあるんですけどね。作家業の楽しさは収入だけではなく、自分の作品が世に出るという部分が大きいかもしれません。

印税に加えて新人賞や大賞による賞金も収入源となりますが、これは継続的な収入としては当てにできません。

印税一本というなかなかに不安定な職業でもあるんですよね。

そこに副業でどう底支えするかというのがポイントとなってくるでしょう。

平均の数字を見るとなかなか厳しいものがあるね。上を見ると夢もあるんだけど

一度書籍化しただけの人だとかなり低いからね。ただ作家業の楽しさってお金だけでもないんだよね。むしろ作品を創る喜びの方が大きいかも

書籍化の印税は?

書籍化の印税は一般的に10%という数字で、これに売り上げを掛けると収入が見えてきます。

1万部という一つの目安を刷ったとすると、600円×10%×1万部=60万円という数字が書籍化一冊当たりの印税となります。

人気化で増刷がかかっていけば、何百万何千万といった印税までの可能性もありますが、それを当てにするのは安定性としておすすめできません。

電子書籍の印税だと35%~70%という魅力的な数字ですが、出版社の後押しがない個人出版だと販売部数が伸びないというジレンマがあります。
関連Amazon Kindle電子書籍の印税収入は?

印税は10%かあ。ベストセラーまで行くとかなりの印税になりそうだけど一握りだよね

時流に合う良い作品なら100万部も目指せると思うけど、何十年もコンスタントにっていうのはなかなか難しいかも

作家業の税金

税金・確定申告

作家の収入は雑所得に当たる場合が多く、累進課税が適用となります。

課税所得 所得税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超330万円以下 10% 97,500円
330万円超695万円以下 20% 427,500円
695万円超900万円以下 23% 636,000円
900万円超1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円超4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

所得税率としてはこのような感じですね。

上記の「課税額×税率」で出た額から、控除額を引けば納税額が出ます。

例えば、300万円の収入なら、300万円×10%で=30万円。控除の97500円を差し引いて、202500円が納税額というわけです。

そして、ここに地方税である住民税10%が雑所得に課されます(住民税は所得金額に限らず一律10%です)。最大で55%もの納税となってしまうわけですね。

問題は、作家業というのは一度にまとめてお金が入ってくるので税率が高くなってしまうという点です。

一本当たって5000万円越えの印税が入ったとしても、45%+10%の税率で半分以上が納税となり、その後に印税が入らなければ非常に苦しい経済状況となることはおわかりでしょう。

250万円を20年間貰い続けるのと、5000万円を一度に貰うのとでは圧倒的に納税額が違ってくるんですね。

これを避けるためには法人化などの手段もありますが、やはり安定性のある継続的な収入の柱を別に作っておきたいところです。

税金かあ。難しくてよくわからないけど、一度にたくさんもらうと税率が高いんだね

うん。作家業にとってはちょっと辛いところかな。納税の計算は税務署にいけばすぐに教えてもらえるから簡単だよ

収入源を増やして安定性を

作家収入源

作家業のお金事情についてまとめてみましょう。

【作家業の収入ポイント】

  • 平均年収は200~400万程度
  • 継続的な収入のためには書き続ける必要あり
  • 当たれば大きい
  • 税金は累進課税で最大55%

作品が当たると大きいんですけどね。

税金が大きく、継続的な収入のためには作品を書き続けなければならないというのが不安点になります。

60歳70歳でも健康的に作品を書き続けられるかというのはなかなか難しいところでもあるでしょう。

というわけで、作家業を目指すのなら別の収入源を作っておくことをおすすめします。

そして、作家業と相性がいいのはブログ収入です。

色々なリスクを考えると収入の柱が複数あるのは安心だよね

うん。間違いないね。そしてその相性がいいのがブログだよ。読む側から書く側になって収入を得よう

作家こそブログでの継続的な収入を

小説サイト2

ブログで収入を得るということは難しいことではありません。

しかも作家業とは相性もよく、本業を支えつつも独立したコンテンツともなり得ます。

【作家にブログをおすすめしたい理由】

  • 文章力が備わっている
  • 作品の宣伝もできる
  • 作品を書かなくなってもブログは生きる
  • 継続的なネット収入が得られる

このような理由で、作家はブログという文章コンテンツに向いています。

ブログ内容は、オリジナル小説を載せつつ、通常のお役立ち記事も書いてください。

お役立ち記事でアクセスを集めつつ、オリジナル小説にアクセスを流すこともできて、広告収入&書籍化&販促ブーストの一石三鳥です。

小説投稿サイトとの併用も可能ですし、その場合は小説投稿サイトへのリンクを貼ればランキングブーストもできることでしょう。
小説家になろうの同時掲載と重複投稿

将来的に小説を書かなくなったとしても、ブログというネット資産は残り続けて継続的な収入も得られます。

ブログだけで生計を立てている人もいるほどの収入も得られる可能性まであるので、ここはぜひ作家としての文章力を見せつけてください。

そこには文章力だけじゃなく、コンテンツ企画力や構成力も必要なんですけどね。これはプロットを組み立てることのできる作家さんなら見せ場でもあるでしょう。

1日1時間1記事だけでもいいんです。ブログは早くに始めてコンテンツを入れることがポイントでもあります。

ぜひ小説ブログを立ち上げて、印税以外での収入源を確保してください。

作家とブログの相性っていいんだね。これからはネット資産を持つことが重要になってくるのかも

うん。自作品の宣伝もできるし、作家業をやめてもブログとして別のコンテンツで収入も得られるからね

小説ブログの作り方

では小説ブログの作り方ですが、なにも難しいことはありません。

ただ、アメブロ等の無料ブログは収入を得ることは難しいので、自前でレンタルサーバーを借りてブログを始めてください。

【小説ブログの作り方】

  1. サーバーを借りる
  2. ドメインを取る
  3. ブログを始める
  4. 小説やお役立ち記事を書く
  5. 商品紹介や広告を貼る

小説ブログの始め方としてはこれだけで、あとはひたすら記事を書くだけです。

サーバーを借りるというハードルは感じてしまうかもしれませんが、ただ料金を支払えばすぐにサーバーを借りてドメインを取ることもできるので何も難しいことはありません。

おすすめサーバーもwpXサーバーという初心者さんうってつけの、簡単・安価・高性能という三拍子揃った素晴らしいものがありますし、30分もあればブログ開設まで辿り着けちゃいます。

wpXサーバーを借りて、ぜひあなたのブログを開設してみてください。

具体的なサーバー選びからドメイン取得、記事や広告のコツまではこちらでまとめているので合わせてご参考ください。
【ブログの始め方】サーバー選びから副収入のコツまで初心者用まとめ

無料ブログじゃなくサーバーを借りて始めるべきなんだね

うん。自分のブログを育てなきゃネット資産にならないからね。サーバーを借りればあとは流れで簡単に始められるから安心して

小説ブログに何を書いたらいい?

ライトノベル小説の書き方

ブログを開設したとして、何を書いたらいいかも少し迷われるポイントかもしれませんね。

【小説ブログで書くこと】

  • オリジナル小説
  • お役立ち記事
  • 本の紹介や感想がおすすめ
  • 漫画やアニメ関連も相性よし

小説ブログで書くことは、まずオリジナル小説ですよね。

オリジナル小説については、目次ページを作ってあげれば小説投稿サイトのようなイメージで使うこともできます。

次に、アクセス稼ぎと収入増のために本の紹介がおすすめです。

読んだ小説やライトノベルの感想を書いて、その本を紹介してください。本の需要は大きく、かなりのアクセス数と広告収入が見込めます。

さらにはその本を原作とした漫画やアニメの紹介も相性がいいです。動画配信サイトの紹介もできますし、こちらも収入源となってくれることでしょう。

【おすすめのネット広告】

小説ブログが使うべきネット広告としてはこのような感じがおすすめになります。ぜひチェックしてみてください。

本の感想を書いて、そこから自分の小説にアクセスを流すって感じかな?

そうそう。入り口は本の感想でも、ブログに興味を持ってもらえれば他のページも見てもらえるからね。小説とブログの相性はすごくいいと思うよ

ブログ小説の書籍化は?

ラノベ書籍化

ブログで収入源を作ることも重要ですが、作家業を中心とするなら書籍化も忘れてはいけませんよね。

【ブログ小説書籍化のポイント】

  • 小説投稿サイトと併用
  • チャンスは投稿サイトとブログの両面
  • ブログ運営で信頼性もアップ

小説を書籍化するためには出版社の目を付けてもらうことが重要です。

そのためには、ブログと小説投稿サイトと併用しましょう。

おそらくは小説投稿サイトからの方が出版社には目を付けてもらいやすいので、ブログから小説サイトへ投稿した作品へリンクを貼ってあげてください

これでブログからアクセスが流れて、小説サイトに載せている作品にブーストがかかります。ランキングに乗る可能性も上がることでしょう。

ランキングについては、小説家になろうランキングもそうですし、アルファポリスやツギクル等のランキングサイトへの登録もおすすめです。
小説家になろう勝手にランキングとおすすめのランキングサイト

そして、ブログを運営しているという信頼性はプラスで、出版社側としても声を掛けやすい状況ができているはずです。

「小説ブログを育てつつ、小説投稿サイトを併用する」ということはネット時代の作家にとって大きなプラスとなることは間違いありません。

ぜひ小説ブログを育てて、収入源と書籍化のチャンスを増やしていってください。

おすすめの小説投稿サイトは、おなじみ「小説家になろう」ですが「カクヨム」もおすすめです。

WEB小説投稿サイトおすすめ7選比較

小説投稿サイトとブログの併用ってこれから重要になってくるかもなんだね

うん。収入源を増やすだけじゃなく、書籍化という面においてもブログはプラスになるはずだよ

まとめ

小説家、ラノベ作家志望の方に読んで欲しいお金の話でした。

上を見ると夢のある世界でもありますが、平均を見ると現実的な数字も出てきてしまいますよね。税金もなかなかにうっとおしい話です。

ただ、お金だけはなく、創作活動というのはまた別のやりがいと楽しさもあります。

収入源を増やして、不安のない状態で楽しく作家業を続けていきましょう。

まとめるね
・作家業は夢もあるけど現実的に
・収入源を増やそう
・作家業におすすめなのは小説ブログの併用

作家業なら小説ブログはやらなきゃ損ってぐらいにおすすめだよ。収入を増やして楽しく執筆作業をできる環境を作っていこう
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